2001.05.03  19:43  社会 053    436字
外国人差別の入浴施設調査  北海道稚内市で
(共同通信)

【編注】朝刊メモ(52)札幌発、外信部、海外部注意(40行)
 入浴拒否は人種差別として北海道小樽市の入浴施設を提訴した米国出身の大学講師有
道出人さん(36)=南幌町=らが三日、ふろを日本人用の三百六十円の公衆浴場と、
英語とロシア語で「外国人用」との看板を掲げた二千五百円のサウナに分けている稚内
市の入浴施設を調査した。
 有道さんは昨年四月、日本人用の浴場に入ろうとして断られたが、同九月に日本国籍
を取得。今回、提訴した外国人二人とともに再度入浴を試みた。最初、店員はとがめよ
うとしたが、店長が「入浴マナーを理解している日本人と同伴なら」と受け入れた。
 有道さんは「一定の改善」と評価しながらも「日本人同伴でなければ断るという姿勢
や、七倍もの料金差は明らかな差別」と抗議。店側は「稚内ではロシア船員に対する悪
いイメージがあり、一九九七年のオープン時からふろを分けている。客もほとんどが賛
成している」と反論している。
 有道さんらは四日も紋別市で、飲食店組合が約二百店に「日本人専用店」のロシア語
看板を配った問題について調査する。
 【編注】あるどう・でびと